Duolingoは楽しいけど危険?Super課金1年でわかった「リーグの闇」

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杏夏

こんにちは、杏夏(あんな)です!
今回は、言語学習界隈で良く見聞きするDuolingoというアプリについて正直にお伝えします。私は1年課金してガチっていたので、興味がある方は課金する前に最後までお読みください…!

Duolingoというアプリ、ご存じの方も多いのではないでしょうか。最近ではCMもやっていたり、躍進していますね。私も2024年にDuolingoを本気でやっていた人間です。今は離れて久しいですが、認知が広がってきている今だからこそ、私の体験をお伝えできたらと思って書いています。

※この記事内容のDuolingoの情報は2024年時点のものです。現在はあまり触れていないのでプランやレッスンの内容に違いがあるかもしれません。詳しくはご自身でお調べください。

なぜDuolingoを始めたのか?

まずは、なぜ私がDuolingoを始めたのかをお話できたらと思います。元々長いこと英語を学んでいた私ですが、かねてより英語以外の言語を学んでみたい!という夢がありました。その中でもなぜフランス語だったかと言うと、カナダ(公用語が英語とフランス語)へ行くことを検討していたこと、自分の名前とフランス語に縁みたいなものが有り、惹かれていた部分があるからです。

いさ勉強を始めようと思ったとき、日本には英語学習の教材は溢れかえっていますが、それ以外の言語になるとバリエーションがグッと減ってしまうので、「どうやって勉強しよう?」と悩んでいました。そんなときにDuolingoの存在を思い出しました。「そういえば英語以外も勉強できたような…?」と思い、とりあえずインストール。ラッキーなことに、Duolingoが日本語でフランス語に対応していたので、ちょうどいいなと思って始めました。(実際のところ、日本語対応していない言語がすごく多いです)

どれくらいガチってた?

最初は無料で緩やかに始めていましたが、少しずつ楽しくなってきて、「もっとレッスンがしたい!」と思うようになりました。無料会員は問題を間違える回数に制限があり、ある程度進むとロックされてしまいます。進めているうちに、それがどんどん煩わしく感じるようになりました。

そこで、思い切ってSuper Duolingo(有料版)に1年間加入(当時はSuperしかなく、途中でMaxができた)。今となれば、ここから歯車が狂って言ったように感じています。ちなみにちゃんと自費でお支払いしてます。

Duolingoは総学習時間がアプリ上で見れないのですが、どれだけガチっていたかは、以下の2つである程度わかっていただけると思います。

最長173日連続とありますが、これは連続でなにかしらやっている日数ですね。この前に一回100日近い連続記録を途絶えさせて落ち込んだ事があり、しかもその前も何ヶ月もやっていた記憶なので、少なくとも1年以上はガチっていたことになります。

また、「最高峰リーグ」とありますが、Duolingoは毎週のXP(学習して得られるポイントみたいなもの)の数でランキング化されて、しかもそのランキングがリーグに分かれています。最高峰リーグとは一番上のダイヤモンドリーグのことで、これは相当ガチってないと行けないリーグになっていると思います。

フランス語力の実感は?

ここまで読んでいただくと「ってことは随分レッスン進んだんだよね?」「フランス語伸びたんだよね?」と思うかもしれませんが、残念ながら胸を張ってご紹介できるような実績はありません。

久々にログインしてフランス語の学習状況を見たらこんな感じでした。

Screenshot

🔥は連続記録です。ログインした際に強制的にレッスンやらされるので「1」になっています。
🏆️の「エメラルド」は現在のリーグのこと。真ん中らへんのリーグですかね。
⚡️はこれまで稼いだXPの数です。
🇫🇷の「17」が私のレベルを表しています。

レベル17がどれくらいかというとCEFRでA1程度です。バリバリの初級ですね(笑)レベル解説してくれているページのスクショを載せます。

私の個人的な体感的には簡単な単語は分かるくらいです、まさにA1って感じですよね😂

これを見て、「でもXPめちゃくちゃ稼いでるじゃん、レッスンやったんじゃないの?」と思う方も多いと思います。私のレッスンがどれくらい進んだのかもお見せしますね。

基本のセクションは4まであり(そのあと追加が解放されるっぽい?)、それぞれ細かくユニットに分かれています。セクション1は10ユニットまで、セクション2は30ユニットがあり、その内22ユニットでやめたみたいですね。簡単に言うと「半分も終わっていない」という感じです。

これを見て、「1年もやっていたのになんで?」と思う方も多いと思います。ではでは、ここからが本題ですよ。

リーグ制とXPシステムの現実

先程、無料版には制限があると書きましたが、つまり、有料版のSuperに入るとレッスン無制限&XP稼ぎ放題という構図になります。レッスンだけでなく、ミニゲーム的なのも無制限解放になるんですね。このミニゲームに私はハマってしまったんです。

私がずっとやっていたのが、単語の意味を組み合わせるフラッシュカードのゲームです。なんてったてこれ、XPを効率よく稼げるんで、リーグで上位に行きやすくなるんですよ。レッスンよりも時間がかからなくて効率が良い、上位に行くためにはこのフラッシュカードを活用するのが一番だと私は考えました。

もちろん単語の勉強にはなりますが、なんていうんですかね…もう覚えているんです😂だから「覚える目的」ならもうやらなくていいはずなんです。でも、「リーグで上位に行きたい」という願望にのまれてしまい、完全に目的を失ってしまったアホな私です。

なので、レッスンはあんまり進まず、フラッシュカードばかり強くなるというよくわからん構造のままダイヤモンドリーグまで行ってしまったわけです。本末転倒とは、まさにこのことです。

「お前がアホなだけやん」という声が聞こえてきますが、それはその通りで。ただ、この構造に飲み込まれやすい人って私以外にもいるんじゃないかなと思うわけです。Superに切り替えてXP稼ぎ放題になってから「もっともっと」となってしまうし、言語学習しているという正当性もどこかにあるからなんかやめれんのですよね。

Duolingoぶっちゃけどう思う?

Duolingoでは発音練習もレッスンに組み込まれていたり、良いところもあります。あとはかわいいイラストやアニメーションでとっつきやすくしてくれていたり、素晴らしい点も多くあります。なので、“言語学習の入口”としては優秀なんです。

ただ、文法の詳しい解説がなかったり、初めて学ぶ言語なのに問題を間違えることへのペナルティが大きかったり(それで課金を促すのですが)、本格的に学ぶには適していない部分があるのも事実です。なにより、私みたいにゲームのようにハマってしまうと、言語学習という本来の目的を見失てしまうリスクもあります。

なので無料で気軽に始めてみるのは良いかもしれませんが、Superなど有料プランの加入には慎重な検討が必要だとは念押ししておきたいと思います。

一冊の本と出会って気づいたこと

私とDuolingoの別れは突然やってきたように思います。ダイヤモンドリーグまで上がってみて、「あれ、私何したかったんだけ?」とふと我に返りました。そこから突然ブツッとやめて、このブログを書くまで一度もアプリを開いていませんでした。

それからしばらく経って出会った書籍が『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』でした。レビューを書いているので良かったらこちらも御覧ください。

こちらを拝読して今までの私のアホな学習法がますますアホに見えてきました。著者のKazuさんの言語自体を純粋に楽しむ姿勢や、目的を見失わない点に感銘を受けましたし、何より紹介されている勉強法が目からウロコでした。メモを取りながら丁寧に読み返したほどです。

Kazuさんの紹介されているアプリや動画で学習した内容は、休んでいる今でもわずかながら頭に残っていますし、学習内容・設計も非常に実践的です。コミュニケーションのための言語を学びたい方は是非読んでみてほしいです。DuolingoのSuperより全然安いから!😂

終わりに

こんなこと書いてフクロウに襲われないか少し心配していますが、これがリアルな体験談です。私みたいにフラッシュカードの誘惑に惑わされない方なら良いのかもしれませんが、私は戻ったらまた同じことをしてしましそうだと思っています。

あくまで意思の弱い私の体験談ではありますが、特に課金を迷われている方の一助になればい嬉しいです。

この記事を書いた人

杏夏 / Anna

大学時代のTOEICの点数は300点台。仕事をきっかけに、26歳から長期留学なしの独学で英語学習を始め、TOEIC 885点、IELTS Overall 6.5を取得。元大学職員として、英語でメール・電話対応、ミーティング、海外出張をする日々も経験しました。
帰国子女でもない純ジャパの私が英語学習を約7年継続してきて感じたこと、悩み、挫折、失敗談など赤裸々に語っていきます。

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