『一億人の英文法』はなぜおすすめ?実際に4周読んだ私が語る魅力

杏夏

こんにちは、杏夏(あんな)です!
英語学習を再開してからこれまでに、いろんな文法書にお世話になってきましたが、今回ご紹介するのはその中でもダントツでおすすめしたい1冊 ——『一億人の英文法』です!

英文法の勉強のお供をどうしようか迷っている方に、私が何周にもわたって読み込んでいる『一億人の英文法』をおすすめできたらと思います。「文法書は1冊にしたほうがいい」なんて言葉もよく聞くかと思います。その言葉を受けて私も慎重に調べて、悩みに悩んでこの1冊を手に取りました。

『ロイヤル英文法』など、良いと言われる文法書は他にもたくさんありますが、『一億人の英文法』はどんな人におすすめなのか、どんな所が良いのか、熱弁できたらと思います!購入を検討されている方は是非参考にしてください。

なぜこの文法書にしたのか

まず、私はなんでも購入する前に徹底的にリサーチをしてから買う人間です。特に今回のような「長く使っていく1冊」ともなれば尚更慎重に、丁寧に調べてから決めようと思っていました。

文法書を買おうと思った時期は、私は既にTOEICで800点以上を取得した状態ではあったのですが、なんだか自分の文法の理解に穴があるような気がしてならなかったのです。それは、「TOEICの文法問題を解くための英文法」ばかりに時間を割いていたからだと思っています。

社会人になってから英語を学び直した私は、まずはTOEICに走ってしまったので、どこか小手先のスキルのような文法の知識しか持っていないように感じていました。だから「書けない、話せない」状態に陥っているのではないかと考えたのです。その結果、「もう一度ちゃんと文法を学ぼう」という結論に行き着き、使うことを前提とした完全に全方位網羅されている文法書がほしいと思いました。その私の要望に一番答えてくれそうな書籍がこちらだったのです。理由はこれからじっくりお伝えしていきます。

ちなみに私の英語学習の道のりは以下の記事にまとめています。

『一億人の英文法』の良さ

ちなみに、タイトルにもあるように私は今も本書を読んでいる途中で、4周目の途中です。当然自費で購入しておりますし、すべて正直な感想をお伝えし、話を盛るつもりも一切ありません。その点はご安心いただけたらと思います。

「なんで今までわからなかったんだろう」が解ける感覚

みなさんはなんで「cat」などの単数名詞に冠詞(a, the)をつけないといけないのか「理由」を説明できるでしょうか。また、「a cat」でもなく「the cat」でもない「cat」単体が文章に組み込まれるとどんな印象をネイティブスピーカーが受けると思いますか?

日本の英語教育では、ただ単純に「ルールだから」というだけで片付けられてきたこういう細かい疑問がどこかに置き去られ、みなさんもきっと、その「理由もわからないルールを丸暗記する」という方法で文法を学ばされてきたと思います。そして、たまにそのルールから逸脱した文章が出て来ると混乱して、「なぜなのか」の疑問が解消されないままになり、「英文法はよくわからない」と敬遠してきた方もいるのではないでしょうか。私もまさにその一人でした。

この文法書ではそういった「なぜ?」をとことん解消していってくれます。ずっとどこか腑に落ちなかった疑問がスルスル解消されていく感動はすごかったです。これまで英語を学んできて、細かい疑問にがんじがらめになっている方は是非読んでいただきたいです。私はこの謎が解ける感覚が楽しくて、一周目は「早く続きを読みたい」と思ったほどでした。

英文法が「使えるもの」になる

この本は「話すための」という視点を大切にされており、読んでいてもその意図を節々に感じます。というのも、この本の中ではネイティブがどんな感覚でこの文法を使っているか、という点を重視してたくさん記載されているからです。

ネイティブの感覚を知る→感覚的に使えるようになる、という流れになっており、問題を解くための英文法ではなく、感覚的に実践の場で使えるように丁寧に解説をしてくれています。加えて例文も豊富でさまざまな場面を想定した実践的なものを用意してくれています。よく教科書にあるような「これはペンですか? ーーいいえ、これは犬です。」のような理由のわからない例文は一つもありませんし、記載されている例文をすべて丸暗記すれば、会話の実践で使える引き出しが相当増えると思います。暗記アプリに入れて覚えたり、ノートの書き込んで何度も見返したりしても良さそうですね。

網羅性がとにかくすごい

本書を1冊買えば、文法に関してはすべて網羅できると思っていただいて大丈夫だと思います。動詞、形容詞などの基本的な内容から、仮定法や関係代名詞、現在完了などの解説も同然あります。個人的に助かったのが前置詞のイメージをすべて余すことなく解説してくれているところ。前置詞ってわかりにくいけど、それぞれが持っているイメージを図で表してくれたり、例文も多く用意してくださっていて、状況別の使い分けもわかるようになっています。私はこのページを一番見返している気がします。

受験生の方にもきっと活きると思いますし、これから留学したい方など、社会人に限らずどんな方でもこの1冊で文法は網羅できると思っていただいて大丈夫だと私は思っています。すべて読了して「あの解説がない」なんて一切思わなかったですし、むしろ思っていた内容よりも何倍も充実していました。

図解やイラストでわかりやすさアップ

先程から少し述べておりますが、読んでいて私が助けられたのはイラストや図解の多さです。この本の中で重視している「感覚」はやはり言葉だけでは理解するのが難しく、こういった挿絵の存在が更に理解を深めてくれるなと感じました。

汚くて恐縮ですが、私の持っている本書の写真です。こういったイラストだけでなく、数量表現(a littele, quite a few, so much, so many…などなど)の強弱を図解してくれていたり、何度も見返したくなるようなものが多いです。私も特に見返したいものはスマホで写真を取ったりするほどです。

好みが分かれそうなポイント

話し口調での解説

私は好みなのですが、本書の解説は基本的に話し口調で少し砕けた言葉を使ってくれています。先程から「ネイティブの感覚」の話をしていますが、その感覚を解説するには口語調がいいのかなと思います。個人的には硬すぎる言葉を使っている文法書は少し苦手で、口語体の本書のほうが読みやすく、理解しやすいと私は感じました。

ですが、好みは分かれそうかなと思います。一度本屋さんでパラパラと読んでいただくだけでも文章の感じはわかっていただけると思うので、まずは自分に合うかを確認いただくのをおすすめします。

分厚い

本書はP.671までぎっしりと解説がされており、かなり分厚いです。私も最初はあまりの分厚さに購入をするか悩んだくらい分厚いですが、先程指摘した口語体のお陰で読みやすく、そこまで果てしなくは感じませんでした。

本書ではこれでもかというくらい丁寧に解説がなされているので、致し方ないかなと思います。文字が小さい部分もまあまああるのに600ページ超えですからね…。それだけ英文法を網羅するには時間がかかるということなのかもしれませんが、検討材料として挙げさせていただきました。

ここがスゴイ!おすすめポイント

まとめると、私個人が感じている本書のいいところは以下です。

  • 🔍 「かゆいところに手が届く」解説
    → 文法に関する小さな疑問が「そうだったのか〜!」で解消される快感。
  • 🖊️ 「すぐに使える」実践的な例文
    →現実世界で使える種類豊富な良質な例文がたくさん。
  • 🧠 ネイティブの「感覚」を丁寧に言語化
    → ロジックではなく、使われ方のリアリティが掴める。
  • 📘 網羅性がとにかくすごい
    → 中学〜高校英語の範囲が1冊にまとまっていて頼れる。
  • 🎨 図解やイラストがわかりやすい
    → イメージで理解できるので記憶にも残る。
  • 💬 語り口がくだけていて読みやすい
    → 文法書なのに、なんか読み進めたくなるんです。

こんな人に超おすすめ!

  • 「文法って苦手…」と感じている方
  • 会話で使える文法を身につけたい方
  • 教科書や問題集でモヤモヤしてる部分がある方
  • 英語を“感覚”で理解したい方
  • もっと楽しく文法を学びたい方

まとめ:文法は「読む」ものじゃなくて「感じる」もの?

私はこの本に出会って、英語の文法って「頭で理解するもの」から「腑に落ちるもの」に変わった気がします。
もし今、英文法で立ち止まっている人がいたら、ぜひ『一億人の英文法』を手に取ってみてください。英語の見え方が変わるかもしれません。

この記事を書いた人

杏夏 / Anna

大学時代のTOEICの点数は300点台。仕事をきっかけに、26歳から英語学習を始め、TOEIC885点を取得後、IELTS6.5を2023年に取得。英語学習を約7年継続してきて感じたこと、悩み、失敗談など赤裸々に語っていきます。最近はドイツ語も勉強中。フリーランスとしてWeb制作・Webデザインをしているのでそんな話もするかも?